ひでさん、けんさんへ
今回もすばらしい旅となり、心から感謝しております。
先ずはお二人共に健康で益々良いお顔になられていた事を嬉しく思います。
今回が3度目でしたが、こんな話を聴いたことが有ります。例えば「映画は2度観ろ」「小説は2度読め」と言われる様に、物事の真価は1度では解らないという話です。
1度目の感動はすなわち「スゴイ!」という半ばショックのような物で2度目ともなると「何故1度目にスゴイと思ったのか?」という理由が明らかになるということでした。
逆に「な~んだ1度目の感動はまがい物だったのだな」と、それきりになったりもします。2度目が1番肝心です。
私にとって、やしの木さんの2度目の利用は失敗でした。自分が一杯一杯の状況でしたから
帰国後ひでさんに「お顔ちょっとキツかった」とのメールを頂きました。まさにその通り、その時私は仕事が上手くいかず、というより売上が伸びず、旅の費用もキャッシングでまかなったのです。
それならそうと「こうまでして来たかったのだ」と言えばよかったのに、所詮見栄がそれを許しませんでした。
でも、それっきりにならず今回に至るきっかけが有りました。去年5月の東京でのひでさんとの再会です。私の出番5分前に現れたひでさんのお姿を拝見し「あっ、この方とのお付合いは一生ものだな」と瞬間的に感じました。
私は常に自分で考え、計画を立て、一つ一つ実行し、大した儲けも無いのに「良い店」「良い人」と言われようと身を粉にしてきたのです。
ですから、今回は「無」となり、やしの木さんのアレンジに丸々乗ってみたのです。
結果、大正解でした
キャッチアップディナーでは、何故自分がこんなに語っているのか?と驚きながら一点の曇りもなく日常を語ることが出来ました。
また、サタヒップには少しの血と共に(笑)、私の2007年の、いやこれまでの全ての垢を洗い流すことが出来ました。兵隊さんの手当ても良い想い出となりました。
そして何より○○といい△△といい細やかな心遣いに感激致しました。小さなことが感動を呼ぶのですね。
これは自慢でも何でもないのですが、私、ひでさんがわざわざ△△の活け換えをしてくださった時、ひでさんの帰り際(エレベーター前)に声を掛けたでしょう?心には心で返したかったのです。
バタンとドアを閉める音が聞こえたら悲しいじゃないですか。でもね、これも去年までの自分だったら出来なかったと思います。
「自己開示する→楽になる」こんな事はとっくに出来ていると思っていた私も、やしの木さんの提案する旅に依り、まだまだ出来ていない事を知り、少しは出来る様になったのです。
ダイアモンドはダイアモンドで磨くとより輝きを増す、という話を先日耳にしました。私はまだまだダイアモンドには至りませんが、上質を目指す者として、やしの木さんには私の研磨剤になって頂きたいと思っています。
遠く離れても心は一つ。今後も良き旅友、良きライバルとしてのお付合いを宜しくお願いします。
最後に月並みではありますが、お二人の健康と、やしの木さんの益々の御繁栄と、サタヒップの海がいつまでも澄んでいる事を祈念しております。
愛を込めて。TOMOこと伊藤智行より